植物は動物と人間の親
「植物と人間(動物)の関係」こそ、いま私たちがもっとも正しく理解しておかなくてはならない最重要事項です。
この関係をあいまいにしてきたために、現代文明の破綻のみならず人類の破滅と滅亡になりかねない現況になってしまいました。
「植物は動物と人間の親である」を人類の常識にする、ここから新しい世界と時代ははじまります。
この生命観・世界観・宇宙観がきちんと教育されれば、身近なこととして草花や樹木や林や森など、大きくは熱帯樹林や森林などの伐採や破壊を、いまのように罪意識もなく安易に安直には行えないはずです。
私たちの先祖たち、古代の人たちは、木や林や森には神々が住まうという意識と認識によって、一木一草を敬い大事にしていた。
大腸がんの発見まで
彼等はすぐれた直観によって、植物と人間の親子関係を知っていたのです。
現代人のおよびもつかない科学的なこころをももっていたのです。
現代人は、己れの科学技術力を人類史上最高のものとうぬぼれています。
しかるに、古代人にくらべて、いかに非科学的こころの人種になりさがってしまったか明白ではありませんか。
昔の人々、私たちの先祖たちは、神および自然を畏敬するあまり、現代人のごとき自然破壊や植物大伐採などの無謀な行為はけっして行っていません。
行う場合は、礼儀をつくしている。
親を敬う以上のこころで尊んでいた。
先祖を第一に崇敬していたのです。
生命のふるさと(根元)と、生命の秩序を認識できていたのです。
真理に対する正しい教育の欠陥が、現代の危機を産み出しているのが明らかです。
「地球と植物と動物と人間の関係はどうなっているか」、この真理を正しくしっかり学びえているかどうか、これだけによっても人類の運命はちがってきます。
人間は土を食べては生きられない。
植物が私たちにかわって土を食べてくれて、土の生命を私たち動物の生命へと変換して供給してくれる。
土は土で、天の生命を引き継いでいるのです。
天から地の土へ、土から植物へと生命は流れ伝えられ、私たちは植物のおかげて地球上での生存を可能とさせられている。
このように植物は、動物と人間にとって大切な母であり、育ての親です。
ですから私たちは、植物に正しく養われ、正しく育てられる「礼儀」を欠いてはならないのです。
わが国の稲作農業には、さまざまな祭りや儀式がこめられています。
ご先祖は、植物と動物、植物と人間、植物と生命、食物と生命、食物と人間の関係をじつに精細厳格厳粛に認識していたことがうかがえます。
しかるに、現代人は何たることか。
現代科学はいったい何のためだったのか、厳に反省せねばなりません。
「植物のいのちを正しくいただく」礼儀作法を、現代人は学び直す必要があります。
私はこの本のはじめに、食い改めの重要さを述べました。
しかし、もっと根本的な基本的な常識として、「生命の秩序」と「宇宙の秩序」のしっかりした学習と理解が必要です。
この基礎教育と学習ぬきでは、それから先きと、それから上の文化や文明は砂上の楼閣にすぎないものになってしまいます。
この基礎教育を欠くために、動物が動物を食うことや、人間が動物を食物とするのを正当とする学問や論がまかり通る社会となり、人間の道(倫理)を踏みちがえることを平気にさせるのです。
それにしても肉食動物が存在するのはなぜか、肉食をする人類が存在する事実はなぜかと反論や質問があります。
なぜ肉食動物や肉食をする民族が誕生したのでしょう。
生物史は、動物の進化は植物の進化に随順していることを物語っています。
植物の種の変化に随順して、動物の種も形態も生態も変化してきている。
植物が高度な進化をとげるのにつれて、動物も高度化になっている。
禾本科の植物が稲など優秀な種子を生産してくれたおかけで、穀物を食べる人類は万物の霊長といわれるまでになった。
人類が、ひとり他の動物とちがって大脳を発達し得たのは、穀物と火の結果であることはすでに広く知られているところです。
人類が人類として進化し得たのは、基本的には人類の大多数が植物食だったからです。
肉食はごく一部にすぎなかった。
たとえば極寒地帯や農耕不可能な地帯での居住民です。
これらの地帯は、寒さという極陰性に対して、高エネルギーの肉(陽性食)を摂らざるをえない環境です。
万物は宇宙法則の「陰は陽を、陽は陰を相牽引する」、あるいは「陰と陽は互いに引き合い、補いあう」の関係で成り立っており、「陽と陽、陰と陰は相反発する」の原理で、離反や争いとなる。
動物は植物に対して陽性であり、植物は動物に対して陰性です。
これゆえに動物および人間は陰性の植物を食物とするのが宇宙法則にかなっているのです。
動物(陽性)が動物(陽性)を食うのは、宇宙法則違反です。
これが違反行為だということを人間や動物はどのように認識しているのか、次に観察してみましょう。
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