玄米の長所と短所
玄米の是否論(良いと良くないの論)は、これまでたくさん出されています。
それらを含めて私見を述べるといたしましょう。
玄米の長所
(1)玄米には栄養がある、生命力がある
玄米の栄養は、人体になじみやすく吸収されやすい。
栄養のバランスがよくとれている。
その生命力は、地に播けば芽を出し自己復元の再生力がある。
現代栄養学は、卵や牛乳を完全栄養食晶とみなしているが、それは雛鳥や子牛にとってのもので、人間にとっては完全ではない。
人間の子には母乳が最良の栄養食品であり、人間には植物性食物が自然の摂理にかなっている。
動物は植物に養われるのが生命の秩序であり、宇叫宙の法則で定まっている。
人間にとっては卵や牛乳などよりも、玄米こそ完全食品です。
(2)玄米は、よく噛むことを要求する
噛むことによりアゴや歯、歯槽骨、米カミ、頭ガイ骨、頭脳等を等せ、鍛える。
顔をよくする。
血液・体液は濃縮される。
(3)玄米は唾液の分泌をさかんにする
玄米をよく噛むことにより唾液の分泌はさかんになり、消化酵素やホルモンのはたらきが活票なり、生理活動がさかんになる。
(4)玄米には良質の食物繊維がある
食物繊維は胃腸のはたらきをととのえ、便秘や下痢を治して排箆を正常にし、快便にする。
宿便をとり、新陳代謝を促進する。
陽は健全になり、紙が要らぬほどの快便になるから地球資源節約にも貢献する。
またこれは、発ガン性物質を吸着排除するから、ガン予防をする。
ガン再発を防ぐ為のおすすめ食事☆「有機(自然農法)玄米+雑穀米」
(5)玄米には、解毒・排毒・中和・浄血力がある
玄米を食べていたおかげで、集団農薬禍の事故死をまぬがれた例。
広島・長崎の原爆被災しながら放射能による障害や病気をまぬがれた例。
私自身、種々さまざまな医薬品を少年時代から長年月にわたって大量に常習したにもかかわらず、生じっつあった薬毒障害を未然にのがれられた。
玄米には解毒と旺盛な新陳代謝力があります。
(6)玄米のデンプン質(炭水化物)は最高である
草花の強弱、色の鮮明な美しさ、生命力、これらはその草花の炭水化物の質の良否に左右される。
同様に、人体の血液の質も、脳エネルギーの燃焼効率も、日々の食物の炭水化物の質に左右される。
玄米のデンプン質は、血液にも頭にも最良質で、血液の質のみならず血液循環や脳血行をよくする。
(7)玄米は長期の保存に耐える
玄米で保存すれば十年は確実に保存に耐え、種用にも食用にも可能である。
糒(乾飯)として二十年間保存することが、わが国古代の食糧政策でもあった。
(8)玄米食は少食で済む
くらし少食は身心を健やかに軽くし、生活を簡素にする。
ムダをなくす。
(9)玄米食は、産業経済のムダをなくす
正しい玄米食は病気と病人を半減させる。
地球資源の浪費・損耗を減少させる。
(10)玄米食は公害(環境汚染)を増長させない
今日の公害の根源は、精白・精製文化思想による。
必要以上の精白化と精製化が地球環境汚染物質を産出した。
「食」の精白・精製化を改めないかぎり、公害の根本解決ははかれない。
(11)玄米食は、水田稲作農業を復活する
農業を衰退させる国および文明は、滅亡する。
これは歴史の教訓。
水田稲作農業は、人類の叡知の結晶。
(12)玄米食は、人類の食糧状勢を正常にする
米、ムギ、トウモロコシは人類の主食であるが、米はもっとも理想的な食糧である。
この理想的な食糧の、理想的な食べ方は玄米食で、これの推進は人類の健康と平和につながっている。
地球の自然生態系を正常に循環させることになり、人類のみならず、すべての生物と共存共栄の基盤づくりとなる。
(13)したがって玄米食は、地球と地球の自然環境の健康をとりもどす基本食にほかならない
富山和子氏(立正大学短期大学部教授『水と緑と土』等の著者)は、著書『日本の米』の中で、稲の優秀性について次のように述べています。
「稲は、……他のあらゆる植物にも増して優れた作物であった。
第一に、栄養価が高く、栄養のバランスにおいても優れ、
第二に、生産性の高い作物であり、
第三に、長期間の保存に耐え、そして、
第四に、おいしかった。
その栄養価の高さをいうなら、カロリーでは白米で小麦とほぼ等しく、良質のタンパク質を含むことでは他の穀物に較べて群を抜いている。
日本人が今日まで米を主食としてくることができたのも、また米を基本通貨とし、給料の役割、貨幣の役割、金の役割を担わせてくることができたのも、そんな国が世界には他になく、またそんな時代がつい最近まで続いてくることができたのも、根底には『米さえ食っていれば』という『命の根源』への絶大な信頼があったからにはかならない。
それこそは、その栄養価の裏打ちがあればこそであったろう。」(同書一九頁)
ここでいう「米さえ食っていれば」の「米」は玄米のことだと、私は解釈しています。
玄米なら、ここに述べられていると雷であり、「命の根源」として��絶大の信頼�≠ノ応えうる食べものにちがいないからです。
白米(精白化=精薄化=精神の薄弱化)は、稲作と米へ範轡還落させます。
命の根源としての栄養価を欠落させるのですから、絶大なる信頼を裏切り、欠落させ、それを補充する栄養食と生活法を追求させます。
ラクをして美味なるものを飲食するという安逸と堕落の精神が、精白化によって促進加速され大衆化するわけです。
精白、精製思想と生活は、安逸を通して人間の堕落と破壊の基盤づくりをしている のです。
玄米の短所
アバタもエクボで、私には長所に思われることでも、いまの世間通念では短所にみなされていること、それを次に記しましょう。
(1)色が黒くて見た目がわるい、気味わるい
うるち玄米の色は、実際は茶褐色です。
アメリカ、ヨーロッパでは玄米を、ブラウン(茶褐色)ライスと呼んで玄米の色をそのまま自然食の代名詞にしているほどで、純白こそ異常な加工がなされたものと気味わるがられます。
日本では白は清潔と清浄を象徴し、衛生を意味する色であるかのごとき先入観があります。
病院などで医師や看護婦の白衣を見ただけで畏怖して盲従的になってしまう。
食物や食品に関しても、この傾向がつよく支配しています。
「白は善、黒は悪」の偏見です。
(2)玄米は農薬に汚染されている
皮を剥いで白米にすれば、表皮の農薬は除去されるから白米のほうが安全で、玄米は危険という考え方。
農薬や化学肥料の使用や、米の精白化をそのままにしておきたい人たちの見解。
白米食と玄米食では、体内に残留する化学薬物の度合いは自米食のほうがはるかに大量で高い。
白米のほうが危険度は高い。
玄米と白米と、農薬など化学毒性物質を体外に排泄する力はどちらがすぐれているか。
現在は水銀農薬は使用禁止になって使用されていませんが、当時の試験データを参考に掲げてみます。
食べた時は玄米のほうが多量の水銀を摂取することになりますが、体内残留量はずっと少ない。
玄米が異物や毒性物質を排泄する力にすぐれていることを証明しています。
発ガン性物質などを排除してガン予防にすぐれているのは当然のことです。
フランスの生化学者ユベール・デカン氏は玄米の排毒性能に関して、次のよう記しています。(「ル・コンパ」誌、85・11〜12月号)
「玄米は体を掃除したり清めたりすることにおいては際だった穀物である。
というのも、それが完全にプリン体を持っていない唯一のものだからだ。
それゆえどんな有毒廃物をも残さないのである。
しかしながら、穀物はもともと全般的にプリン体は乏しい。
小麦も100グラム中のプリン体の総計は35ミリグラムまでである(いずれにせよ、小麦のプリン体はカフェインのようにトリメチルプリンを完全に免れている。それは肉や他の動物食品の場合とちがう)。
それに対して、肉汁エキスにはそれが100グラム中3068ミリグラム含まれており、肉には155ミリグラム、コーヒーには1160ミリグラム、チョコレートには620ミリグラム含まれている。
このことは、治療時に食べ物のベースとするためには、他のどんな直接栄養分よりもお米が選ばれることを明らかにしている。」
(3)玄米は炊くのがむずかしい
白米を自動炊飯器で炊くのよりは、やや手数のかかるのは事実。
しかし炊くコツを習得してしまえば、なんでもないこと。
正しい食べものへの理解と愛情の問題。
(4)玄米はポロポロしていて、まずくて、消化がわるい
こころをこめて炊き、よく噛んで食べたことのないひとの偏見。
噛むことをめんどうがるひとの先入観による偏見。
(5)玄米は腐りやすい。
虫がつきやすい炊いた玄米は消化されやすく栄養もあるから、保存のしかたによっては腐りやすいのは事実。
また生の玄米でも炊いた玄米ごはんでも、生命があるから虫に好まれるのも事実。
しかし、いずれも正しい扱いをしさえすれば、他の食物と比較して特に問題になることではない。
(6)玄米に含まれるフィチンはカルシウム摂警阻害する
ゆえ、玄米食は骨を弱くする
こうした短所があるゆえ、玄米正食法ではフィチンを中和し、阻害されるカルシウムを補充する黒ごま、ひじき、こんぶ、わかめ、のり、凍み豆腐、小松菜、大根葉などのとりあわせがなされている。
白米、白パン、精白めん類に動物性食品その他の加工食品の現代栄養学による食物が、それでは骨を丈夫にしているのかどうか。
骨粗しょう症や脊椎側わん骨症や骨折の多発が、いつになっても減少しない、解消の兆候すらないのはどうしたことか。
(7)玄米食が普及すると、精米業をはじめとして糠(ぬか)を利用する産業・商業、白米によってなりたっている産業・商業には支障が生じる
(8)玄米食になると病気と病人が減るから、医者・病院・医薬・農薬・化学肥料・加工食品類の需要と消費は半減する
ゆえ、該当する産業商業経済は減退せざるをえなくなる(こうした産業商業流通経済が繁栄するのがよい国、よい社会なのか、みんなで、いくどでも、よく考えてみる必要がある)
(9)玄米食は、健康と経済の強者に好まれない
健康と経済の強者は、白米や精製加工食品で不都合なく活動していられる。
それゆえ、玄米や玄米食に関心を示さない。
関心を示さないのみならず、経済性の乏しいものとして蔑視する。
健康と経済の強者の中にも、玄米と玄米食を正しく理解して個人的には実践するひとは多い。
しかし国民食にするには至っていない。
玄米を国民食にするに至っていないどころの話ではありません。
おいしいといわれる白米でさえ、その消費は年々減少して、米消費拡大運動が進められている始末です。
お米の消費そのものが減退し、お米というすぐれた主食が主食ではなくなりつつある状勢です。
お米が主食の座を他の食品にゆずるということは、日本人が日本の心を失うということでもあるのです。
日本という国に住みながら、日本の心を失うとは、いったいどうしたことでしょう。
日本人は島国根性がつよい。
人類は、近い将来、地球一家の同胞にならなければならない。
それには島国根性から脱却して、国際人にならなくてはならない。
国際人になるためには、地球上で産するものをなんでも自由によろこんで飲み食いできなければいけない。
米にとらわれていては、良き国際人になれない。
食のグローバル化こそ、日本と日本人にとって正しい食生活である、というような意見があります。
たいへんもっともらしい意見です。
しかし、たいへん間違った見解です。
人類がみな等しく同胞になるのには、居住する風土の土着の生活が優先的に尊重され、大事にされる互敬の精神が守られなくてはなりません。
身土不二の原則が遵守された上での、人類みな同胞、地球表、世界連邦、世界政府でなくてはならないのです。
健康の原理が確立して、平和は前進するのです。
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